妊婦さんのケアにお灸の話

熱いとか、火傷をするとかのイメージがあるお灸。
今は熱いのを我慢させたり、火傷をするようなお灸をすることは稀になり、温かいお灸をすることが主流です。

そんなお灸ですが、実は妊婦さんとお灸はとっても相性が良いのです。
そこで今回は、妊婦さんにオススメのお灸をご紹介します。

安産のためのお灸

まずは、「安産ためのお灸」のご紹介。
使うツボは『三陰交』です。
内くるぶしの頂点から上に指4本分(第二関節部分の幅)のところにあります。
右足の三陰交は右手の指幅で、左足の三陰交は左手の指幅で図ると良いと言われています。
人によって指の太さは違うので、自分のツボを探す時は自分の指を使って、
人のツボを探す時は、その人の指を使うのが基本です。
また、お灸をする前に水性ペン等で場所をマークしてあげると、お灸をする際に焦らなくてやりやすいので、慣れないうちはオススメです。

逆子のお灸

そして、鍼灸師なら聞いたことがない人はいないくらい、
鍼灸師にはとってもメジャーな灸法。「逆子のお灸」
妊娠後期に入って、逆子と診断された場合に、
逆子体操などと一緒に早めに始めるのが良いようです。
使うツボは『三陰交』と『至陰』です。
三陰交は先ほどと同じ場所です。
至陰の場所は足の小指の爪の外側の付け根です。
(画像の小指のところの黒い点が至陰です。)
汚い足でごめんないさい・・・汗

 

お灸のやりかた(せんねん灸)

【用意するもの】
・せんねん灸
・フェルトペンのような水性ペン
・チャッカマンまたはライター
・灰皿
・濡れタオル
・(ピンセット)

【手順】
1、 ツボの位置をペンでマークする。(フェルトペンみたいなものがおすすめ)
2、 せんねん灸の台座の下に付いているシールを外す。
3、 シール部分を利き手と逆の人差し指につける。(利き手と逆の手に付けるのがミソ)
4、 チャッカマンに火をつける。
5、 指に付いたせんねん灸を横向きのまま火に近づけて着火。(全面赤くならなくても少し赤い部分があればOK。)
6、 台座部分を持って、指からせんねん灸を外す。(火がついているところ以外はまだどこも熱くないです。外れにくい時は台座をひねるようにすると外れやすくなります。)
7、 1でマークしたところにせんねん灸のシール部分を張り付ける。
8、 そのまましばらく待つ。
9、 燃えきったあたりから温かい感じがしてきます。
10、 途中、チリチリする感じや熱い感じがあれば、十分熱が伝わった証拠なので、我慢せずに外します。(この時、台座が熱い場合があるので、濡れタオルで指を濡らしてから外すと熱を多少緩和することができます。どうしても熱い場合はピンセットで外すのもアリですが、ものによって不安定な場合もありますので、気を付けてください。)
11、 チリチリする感じや熱い感じがなれば、そのまま最後まで乗せていてOKです。
12、 台座を軽く触って、熱くなくなっていれば、終了です。
13、 使い終わったお灸は灰皿に入れて、十分に消火されてから捨てます。

お灸をする前に動画でやり方を見ておくと分かりやすいと思いますので、
ユーチューブにある、せんねん灸の公式動画がを載せておきます。


動画では、1ヵ所に3壮まで(お灸は1壮(そう)、2壮と数えます。)と言っていますが、
妊婦さんの場合は、1ヵ所1壮でなるべく毎日やるのがよろしいかと思います。

お灸をする際の注意点

・お灸は肌が濡れていたりするとやけどをする場合がありますので、お風呂上りなどはおすすめしません。
・体調が優れない時は、お灸はお休みしましょう。
・逆子のお灸をしたからと言っても、100%逆子が戻るわけではないです。
・お灸を始める前には必ず担当医師に相談をしてから行ってください。鍼灸院で鍼灸師にやってもらう場合も、同様です。(少なくとも、当院ではまず担当医師にご相談いただいてからでないと施術は行っておりません。ご了承ください。)

最後に

せんねん灸などを使うと誰でも簡単にお灸をする事ができます。
まず始める前に、担当の産科の先生にお灸をやっても良いか相談してからやってみてください。
せんねん灸は、ドラッグストアや鍼灸院などで取り扱っています。
(取扱いがない場合もあるので、電話で確認されると良いと思います。)
ツボの場所がよくわからないよ~~~または合っているかわからなくて不安・・・
という方は、是非お近くの鍼灸院の先生にツボに印を付けてもらうと良いと思います。
鍼灸院ってハードルが高いように思われますが、鍼灸師も普通の人です。
一般の人と比べると、専門学校で3年勉強した分、ほんのちょっとだけ西洋・東洋医学の知識があるって程度です。
そして、お灸がやりたいけど、ツボの場所がわからなくて教えて欲しいと言われたら、喜ぶ鍼灸師は多いはずです。
なので、ぜひお気軽に鍼灸院に問い合わせてみてくださいね。